早稲田大学基幹理工学部では、2014年4月入学者から学系別入試を導入し、入学試験制度を以下のように変更します。

　基幹理工学部では、十分な基礎学力を身に付けた上で、専門分野を学ぶという教育理念に基づき、学部一括入試・1年次共通基礎教育という独自の入試・教育制度を実施してきました。数学科、応用数理学科のような理学系学科から、情報理工学科、機械科学・航空学科、電子光システム学科のような工学系学科、さらには表現工学科のような映像・メディア系学科まで、広範な専門領域をカバーしていますが、これらの基礎教育は全て共通とし、数学を中心とした数理科学、基礎工学、情報関連科目、実践的英語科目を１年次に徹底的に学習するカリキュラムを採用しています。それらを学んだ上で学科を選択する進級振り分け制度では、95％以上が第1または第2希望の学科に進級でき、基幹理工学部の入試・教育制度は、在学生をはじめ受験生からも好評を得ています。
　以上のような基幹理工学部独自の入試・教育制度の長所や利点を発展させ、より多くの学生が希望する専門分野へ進級できることを目的とし、2014年度入試より学系別入試へと移行します。新しい学系別入試では、数学系（学系Ⅰ）、工学系（学系Ⅱ）、メディア系（学系Ⅲ）の3学系に分けて学生を募集します。また、各学系における１年次専門科目は最小限に抑えた共通基礎教育を実施し、2年進級時に各学系において学科進級振り分けを実施します。今回の変更により、本人の希望に沿ったより適性の高い学科に進級できる可能性が増すことになります。