電子物理システム学科に進んだ理由は?
― 物理が好きで、できるだけ物理を使えるところに進もうと考え、電子物理システム学科を選択しました。扱っている分野が幅広いところにも惹かれましたね。固体物理や電子の動き、量子力学などの理学的な側面と、電子回路やICチップのようなハードを扱う工学的な分野まで、いろいろな研究室があるのが魅力だと思います。

面白いところはどんなところですか?
― 早稲田の恵まれた環境で良い設備を使って実験できるのは、素晴らしいことです。実験をしても思ったような結果がでないことも多い、というか、ほとんど上手くいかないのですが(笑)、その失敗の中から思いがけない反応する物質ができたり、そもそも理論上間違っているということがわかったりするので、そこが実験のおもしろいところでしょうか。
これは性格的なものだと思いますが、実験に失敗すると「次は絶対成功させてやる」という闘志が沸々とわいてきます(笑)。実験に向いているのだと思います。

川原田研究室に進むとのことですが
― 研究室配属が決まったばかり(取材時)なので、具体的な研究内容はまだわかっていないのですが、主にダイヤモンドを様々な形で応用しています。最近メディアに取り上げられたのはダイヤモンドの物質中最高の熱伝導率と高い絶縁破壊電界を利用した高出力高周波トランジスタの研究です。
ダイヤモンドという身近な物質を使って世の中の役に立てるところに惹かれました。川原田研は学会発表の機会が多いので、鍛えられるのではないかとも考えました。せっかく大学で研究の機会をいただいているので、できるだけたくさんのことを吸収したい気持ちがあります。

興味のある分野では、自然と能動的に

高校との違いは
― 高校までは受験を突破するための勉強がメインで、どうしても受動的になりがちだと思うのですが、大学は自分の興味ある分野の勉強ができます。好きな分野ですから、先生が授業中に少し言及したことについて、図書館で調べたり、同じ学科の人と議論したりして自発的に行動するようになります。そうすると勉強は楽しくなります。
調べ物をしていると、違う分野と繋がっていたり、違う課題の時に調べた内容と繋がっていたりすることがあるのも面白いですね。「これが数学の群論につながるのか!」というような。

基幹理工学部の良いところは?
― 副専攻という、自分の専門以外にもう一つ科目を設定して学べる制度があります。私は2年生のときに副専攻で数学を学んでいました。実験が多かったり、スケジュールの問題もあったりして、現在はやめてしまったのですが、学生の学びたいという気持ちに応えてくれる体制になっていると思います。
制度だけではなくて、先生方も学生のことを考えて柔軟に対応してくれる人が多いように感じます。学系別入試なので、進む方向に幅を持たせることもできますし、その中でも電子物理システム学科は領域が広いので、何がしたいのか分からないという人にもオススメです。

学業以外に取り組んでいることはありますか?
― 最近、ゴルフをはじめたんです。まだコースに出たことはなくて打ちっぱなしにたまに行くだけなのですが、良い気分転換になっています。運動不足なのが気になっていたのですが、あまりハードではないですし、一生続けられるスポーツだと聞いたのでやってみました。
そろそろコースデビューしてもいいかな、と思っています(笑)。

基幹理工学部・研究科へのお問合せ

受付時間:月〜金 9:00〜17:00、土:9:00〜14:00
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
TEL:03-5286-3000 FAX:03-5286-3500
Email:fse-web@list.waseda.jp
入試に関するお問合せはこちら

Copyright ©Waseda University All Rights Reserved.