Close Up一覧

ランダムウォークとスケール極限
– 複雑な系の上の異常拡散現象を探る –
基幹理工学部 数学科 熊谷 隆
物質中の熱伝導は、物質内での粒子のランダムな振動によって生じます。この現象を数学的にモデル化したものがランダムウォークやブラウン運動です。 単純な例として数直線を考えましょう。数直線の整数点の上を動く粒子で、1秒後に右方 … 続きを読む

Creative Interspecies Conversations:
Art and Ecological Thinking
表現工学科 James JACK(ジャック・ジェームズ)
What can we learn from more than human species? Art provides a method for understanding other species. … 続きを読む

人工知能技術開発・運用の難しさ
基幹理工学部 情報通信学科 小川 哲司
スマートスピーカなどで使われている音声の認識や合成,日本語から英語へのテキストの翻訳,自動運転などで必須の技術であるカメラに映った人や車の検出や追跡などの分野では,人工知能(AI)技術\(\sf ^{(^*1)}\)が「 … 続きを読む

人工知能と科学技術の未来
基幹理工学部 情報理工学科 石川 博
今の人工知能ブームは2012年に始まりました。写真の理解は人間には容易ですが、特定の物ではなく犬とか猫とかの種類を認識する一般物体認識は、機械には不可能でした。そのコンペティションで10年前、大差をつけて優勝したのがディ … 続きを読む

結晶中を運動する電子
基幹理工学部 電子物理システム学科 小山 泰正
ご存じの通り、粒子の運動を表す物理量としての運動量やその保存則である運動量保存則は、大学入試での必須の学習内容と言うこともあり、理工学部の皆様にとって大変馴染み深いものでしょう。では、運動量や運動量保存則は、一体、何を … 続きを読む

持続可能な社会に向けた材料プロセス
基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科 荒尾与史彦
◎ 材料生産が二酸化炭素を排出する 世界的に持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)が掲げられており、中でも地球温暖化に関わる二酸化炭素排出の問題は、世界で知恵を出し合っ … 続きを読む

数学と応用数学のつながり ー符号理論の話題からー
基幹理工学部 応用数理学科 三枝崎剛
正20面体を見て美しいと感じる方は多いと思います。数学者はこのような美しい正多面体に興味を持ち、以下の5種類しか存在しないことを発見しました。その後高次元の正多面体の発見・分類へと研究は進んでいきます。 一方1948年、 … 続きを読む

数える楽しみと対称性の数学
基幹理工学部 数学科 池田岳
さまざまな図形を研究するのが幾何学という学問です.私の研究では,条件を満たす図形の個数を数えるというとても素朴な問題を扱っています.図1を見ると,複雑な曲面の中にいくつかの直線が含まれているのが見えるでしょう.3次式によ … 続きを読む

笑いの数理
基幹理工学部 表現工学科 郡司ペギオ幸夫
笑いについての論考というのは案外少なく、今でも100年前の哲学者、ベルグソンの著作が重要な文献になっています。そこでは、繰り返すだけで笑いを起こす「反復」や、地位や役割の「反転」、一つの言葉や人物が両義的な意味を持つこと … 続きを読む

ことばを真に理解する人工知能の実現に向けて
基幹理工学部 情報通信学科 河原 大輔
コンピュータで文章(テキスト)を扱う研究分野を自然言語処理と言います。「自然言語」と言っているのは、C言語やJava言語などのプログラミング言語と区別するためです。(しかし、最近では、プログラミング言語のコードの処理や自 … 続きを読む