INTERVIEW 戸川望 基幹理工学部長・研究科長
学部長写真

Q.基幹理工学部はどのような学部でしょうか。

 早稲田大学の理工系学部は明治41年(1908年)の設置以来、理だけ、あるいは工だけでなく、理と工が互いに強力に連携することを理念としています。この理念をしっかりと引き継ぎ、数学と基礎工学をベースに理学、あるいは工学を追求する学部が基幹理工学部です。
 基幹理工学部は数学/応用数理などの理学系学科、機械科学・航空/電子物理システム/情報理工/情報通信などの工学系学科、そして表現工学、主にメディア映像系の各学科を有していますが、これらの学科は共通して、しっかりとした数学と基礎工学をベースとした理学・工学・映像メディアの応用分野で構成されています。
 これだけの広い領域を持つ理工系学部は国内有数であり、現代に即した形の理工学部と言えるのではないでしょうか。

柔軟な教育環境を実現する
基幹独自の制度

Q.独自の学系別入試、副専攻について教えてください。

 基幹理工学部では、数学系の学系I、工学系の学系II、メディア映像系の学系IIIと、3つの学系に分かれて入試を行い、1年次には特定の学科に所属せず、各学系に属することになります。この1年間で自らがどのような分野に適しているかを見極めることができるのは、学生にとって大きなメリットではないでしょうか。
 学問のみならず、学科を超えた友人のネットワークを構成することもできます。
また、学生からの評判も非常に良い副専攻は、学部内の7学科から自分の専門とは別の分野をもう一つ履修できる制度。自分の専門分野と異なる領域を学ぶことは、世界で活躍する人材を育成するという観点からも非常に大きな意味を持ちます。
 すでに自らの方向性を定め、社会に出て大いに活躍したいという野心のある方から、広い領域に関心があり、マルチに学問を学びたいという方まで、この柔軟なカリキュラムの中で存分に学んでいただきたいですね。

Q.学部で過ごす4年間の中で、海外留学を推奨されているそうですね。

 これは「WASEDA VISION 150」という全学的な取り組みに基づくものでもあるのですが、学生が海外留学に行っても4年間で卒業できるよう科目の整備を行っている段階です。ますます国際化が進む昨今において、グローバルな視点を持つことの重要性は非常に高まっています。異なる文化の中で他国の優れた学生・教員と接し、ぜひとも見識を深めてほしいと考えています。

夢中になれるものを発見し
力を注いでほしい

Q.受験生に向けてメッセージをお願いします。

 大学と言う場は自らが主体となって能動的に動いていけば、講義、友人、蔵書、起業に関するスタートアップに至るまで、ありとあらゆるものが手に入るところです。そんな中で、何でもよいので夢中になれるものを発見し、楽しみながら多様な経験を積んでほしいというのが私の願い。自分次第で、学部で過ごす4年間はその後の人生においての大きな糧となることでしょう。
 私自身、学部生であった平成初期に、当時としては新しい分野であったいろいろなプログラミングに熱中。校内の端末室や図書館を駆使し、自主的な学習を行っていました。この経験は現在でも私を形成する大きな土台となっています。
 日本の大学は、学力を基準にとても公平な仕組みで入試を行っていますが、一度社会に出れば、個々人がどれだけ多様な人生経験を持っているかという要素が重要性を帯びてきます。やがては勉強一筋で通用しない世界へと羽ばたいていくみなさんに、早稲田の優れた環境を活用いただければ幸いです。