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「理系に進んでよかった」と思えるくらい面白さを見出すことができるのが私たちの大学の魅力だと思います。

木村 海斗(きむら かいと)

情報理工学科 学部4年

木村 海斗

学部や学科を選んだ理由を教えてください。

基幹理工学部では、1 年次では特定の学科に配属せずに学部共通のカリキュラムを履修し、2年次に学科配属がされる仕組みになっています。分野に縛られず幅広い基礎を学びながら、どのような分野に興味があり、どのような進路を歩んでいきたいかを考える時間があることが本学部の魅力の1つです。

多くの大学のカリキュラムでは受験時に学科を選択して受験するので、入学と同時に専攻が決まっているようなものが多いと思います。高校生の頃の私は理工学系の分野の学問を学びたいと決めていましたが、具体的にどの分野を専門にするか悩んでいました。先述した基幹理工学部の仕組みは、そんな私にとってピッタリだと考え進学しました。

受験生の頃の私と違って大学入学前に学びたいものがすでにある受験生にも、基幹理工学部はおすすめです。考えたくはないですが、大学入学後に専門科目を勉強する中で、「自分が学びたいものではなかった」と入学前の想像と実際の専攻内容に大きなギャップを感じてしまう可能性は少なくありません。本当に学びたい分野・興味がある分野は何かをゆっくり考えて、本当に納得できる専攻に皆さんが出会えることを願っています。

学科において魅力的に感じている点を教えてください。

私が進学した情報理工学科では、コンピュータサイエンスを専門に勉強します。本学科の魅力は、座学中心の一般的なものとは一線を画した授業を履修することができることだと思います。

授業内ではプログラムを実際に書いてみたり、出力された結果を分析して考察するような、手を動かして学ぶ機会が多く与えられるので、通常の座学形式の授業よりも深い理解を得ることができます。また、すべて英語で行われてる授業も存在していて、こういった授業を受けることができるのは日本の大学に通っている学生としては非常に貴重な経験だと思います。私自身、研究の中で英語で書かれた教科書や論文を読まなければいけないことが多くありますが、和訳を介せず一次情報源から情報を得ることに抵抗がなくなったのは、こういった英語で行われる授業を経験したからではと振り返っています。

授業で学ぶ内容はもちろん大切ですが、学び方やそれを通じて得たものも重要だと思います。本学科のユニークな授業を受けて、学びへの姿勢や考え方が大きく変わることをぜひ実感してください。

今後の進路や目標、夢などについて教えてください。

私は学部を卒業した後は、院には進学せず就職します。エンジニアとして働くことになりますが、きっかけは1年生で履修したプログラミングの授業です。初めてプログラミングに出会い、その魅力に夢中になり、熱中した4年間を過ごすことができました。私は、人生の中で心の底から面白いと思えることや本当に興味があることを見つけることはとても難しいことだと考えています。私は大学に通う中でそれを見つけ、自分の職業にすることができました。これから先の人生で多くのことを経験することになると思いますが、ただこなすのではなくそこから自分の心を動かす何かを見出せるような生き方をするのが私の目標です。

受験生へのメッセージをお願いします。

早稲田大学には、主体的に学問に取り組もうとする学生が多く在籍しております。特に基幹理工学部では理工学系分野に興味を持つ学生が多く入学しており、かつての私もその1人です。しかしながら、「なんとなく理系に進んだ」というような学生であっても、授業や研究を通じて、「理系に進んでよかった」と思えるくらい理工学系の学問に面白さを見出すことができるのが私たちの大学の魅力だと思います。

また大学は学ぶだけではなく出会いの場でもあります。早稲田大学では、興味のある学問に一緒に熱中したり、共通の趣味を通じて楽しめるような素敵な仲間を作ることができます。受験勉強の中で辛い思いをすることがあるかもしれませんが、大学入学後に待っている素敵な経験を原動力にして精一杯全力を尽くしてくれたらと思っています。頑張ってください。