進振り制度があることで新たな目標が設定され、モチベーションも上がります。
吉良 はるな(きら はるな)
応用数理学科 学部4年
高校時代はどのように過ごされていましたか?
初めまして、早稲田大学基幹理工学部応用数理学科4年の吉良はるなです。高校時代は1番に部活動に打ち込んでいました。中学から続けている合唱部に入部し、3年間ほとんど休むことなく練習に参加し、パートリーダーを務めていました。
私の高校は周りのレベルがとても高く、本当の意味で頭がいいなと感じることが多かったです。それがいい刺激になり、充実した高校生活を送ることができました。早稲田大学に入学してからもそのように感じることが多く、自分を高める上でとてもいい環境だなと思います。
学部や学科を選んだ理由を教えてください。
数学や物理、情報などに興味がありましたが、具体的に何をしたいかが決まっていなかったです。
基幹理工学部には進振り制度あるのでそれを利用したいと思っていました。
学科や研究室において魅力的に感じている点を教えてください。
私が所属している丸野研究室は、非常に風通しのよい雰囲気が特徴です。先輩や先生方は親しみやすく、懇親会や歓迎会などのイベントを通じて頻繁に交流の機会が設けられています。 このため、何か疑問や相談事があれば、気軽に質問できます。研究室はもっと怖いイメージだったためすごく嬉しかったです。秋にはゼミ合宿が予定されており楽しみです。
勉強面においても、非常に充実した環境が整っています。春学期には基礎的なことを専門書を通して学び、秋学期からは大学院進学を見据えた自身の研究を進めていく予定です。最初から専門的なことに取り組むのではなく、教授や院生も参加するゼミによって基礎を固めることで、無理なく研究に取り組むことができます。こうしたリズムが確立されているため、無理なく安心して取り組むことができる事も大きな魅力だと思っています。
基幹の特徴である、進級振り分けについて、どのように感じましたか。
進級振り分け制度とは、1年生で全ての基礎となる基本的事項を学び、2年生に進級する際に成績に応じて希望の学科に進み、専門的な知識を学ぶことができる制度です。
まず、自分の興味のある分野がまだわからない学生にとって非常に良い制度だと思います。大学に入学してから実際に勉強し、興味を持った学科に進むことができるため、自分に適した分野を見つけることができます。また、行きたい学科が決まっている場合でも、全分野に共通する基礎を学ぶことで知識が広がり、新たにやりたいことが見つかる可能性もあります。これによって、大学生活を通じて幅広い視野を持つことができます。
さらには、学習意欲を高める効果もあると強く感じています。大学1年生の成績が1番良かったという基幹理工学部生は多いのではないでしょうか(笑)。 進振り制度は自身の成績が重要であるため、希望の学科に進むという明確な目標を持って学ぶことができます。大学生になると、受験の反動で勉強に対する意欲が低下することが多いですが、進振り制度があることで新たな目標が設定され、モチベーションも上がります。
学生生活の中で、学業以外に打ち込んでいることはありますか?
早稲田大学混声合唱団(通称早混)に所属しており、週に3回の活動を通じて定期演奏会をはじめとした各コンサートに向けて練習に励んでいます。ほぼ全学部生が在団しているため、さまざまな学部の友達との交流が広がり、楽しく過ごせます。私は去年、ソプラノのパートリーダーとして団を引っ張る役割を担い、団に貢献しました。
また、学習塾で主に数学と英語を教えるバイトを行っています。生徒がどこで間違えやすいか、どこが苦手かを考え、そのポイントを重点的に指導することで、生徒の成績向上のお手伝いをしています。生徒の思考過程を考えるのは非常に面白く、自分自身も新たな発見や成長を経験できる良い機会となっています。
今後の進路や目標、夢などについて教えてください。
数学などの知識を用いた社会貢献を目指し、院に進学し専門性を高めたいと考えています。例えば、私が所属する丸野研究室では、ソリトンに関する研究を通じて、津波などの自然災害に関する基礎研究を行い、その応用につなげることで、災害対策や予防に貢献しています。私は現在、研究室に配属されたばかりでまだ専門的な研究をしていませんが、将来的には自分の専門分野を活かした就職が出来たらと思っています。
受験生へのメッセージをお願いします。
大学と高校までの学びの大きな違いは、実生活にどれだけ直結するかにあると感じます。高校までの数学や物理、化学などは、ただ覚えるだけ、計算するだけで何の役にも立たないだろうと感じると思います。ですが、これらは将来の大学で学ぶ基礎を築くものであり、大学では、その基礎を活かし、実際の問題に対して応用することができます。例えば、数学はデータの解析や問題解決に役立ち、物理や化学は技術や製品開発に関連する研究や実験に活かされます。
また、大学生活は高校生活と比べて活動範囲が広がります。勉学だけでなく、様々な経験を積むことができます。大学受験は一つの節目ですが、それを乗り越えた先には楽しい大学生活が待っています。新しい知識や経験を積み重ね、将来の可能性を広げるために、受験を乗り越えて楽しい大学生活を送ってください。